目の見えない猫との日々

私と目の見えない猫の経験が私の中で薄れないように、誰かの為になるように

黒猫デール保護2日目。

保護した日は金曜日でした。私は土日も仕事で2日目は妻とデールが過ごした様子です。保護した本人が仕事に出かけるという無責任…ごめんなさい。

 

2日目の朝。子猫の様子はエサ、水などは取らず時々ミャーと鳴いている感じでした。午前中のうちにいつも行っていたおじいちゃん先生の動物病院へ連れて行きレントゲン撮って初めてデールの体の様子がはっきりしたのでした。横隔膜が破れ内臓が肺の方へと動いていたそうです…

先生は弱った子猫を手術出来ないと言いました。もうただ苦しんで死んでいくのを見守るだけと宣告されたのでした。

そのとき先生から直接この言葉を聞かせれた妻は絶望したと思います。私が助け辛い宣告は妻に聞かせる。最悪ですね…

 

しかし妻はまだ諦めない…

 

別の病院へとデールを連れて行きました。そこでは手術は出来る、助かるかどうかはわからない、費用は30万から…その額を聞いた時、事故にあった動物を助けるのは気持ちだけではどうにもならない現実を知りました。私達は決して裕福な生活をしている訳ではないです。助けたばかりの子猫にそこまでお金は払えませんでした。無責任といえばそれまでです…でも現実的ではないです…助けることを出来ない妻は病院内で泣いてしまったそうです。もう看取ることを決めた瞬間でした。

 

自宅に連れて戻り車庫ではなく家の中に入れてあげました。どんどん肺が押され呼吸が苦しくなっていくデールは苦しんで鳴いていました。私が帰宅した時にはほとんど動かず、時々鳴いているだけでした。

 

色々な感情や葛藤がありました。妻へ対してもデールに対しても…その感情は今でも覚えています。でも文字にすることができません。淡々と文字にしたくないのかもしれないです。

 

デールが今生きている起点となったのは3日目…

 

ではまた。

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