黒猫デール豹変4。
怯えている猫に声をかけたり、様子を見に行ったりするのは良くない事がわかりました。猫自身が安全安心であるとわからないといけないようです。そこで、寝室はデールの隠れ家になりましたのでそこをデールに明け渡すことにしました。寝室にはウォークインクローゼットがあり服は全てそこにありましたので、必要な服、ベットに敷いている布団などを全て出し、入る必要のないように物を出しました。またパニックになってしまって危険になりそうな物も全て片付けました。
寝室にはケージとその中にエサ、水とトイレにしました。その作業の間もガタガタ、ゴソゴソ音が出てデールには怖かったと思います。
あとはデール自身が安全安心であることを確認しながら少しづつ活動範囲を広げて、今まで通りになる事を祈るだけでした。
その日はジルケーン 入りのエサは食べてもらえませんでした。
そして無料相談してくれる病院からメールの返信が来ました。今やっている行動で概ね大丈夫ですので時間をかけて慣らしていきましょうとのことでした。しっかり長文で相談に乗って頂き、心配があれば1度相談してみてもいいのではないでしょうか?
時間がかかっても、またいつものデールに戻ることを祈りながら出来ることを出来る限りやると決めた豹変から2日目の夜でした。
黒猫デール豹変3。
デールは寝室奥に隠れている。隅に隠れて落ち着いているって感じではなく逃げて逃げて壁に当たったのが寝室の奥って感じでした。前日よりもどんどん怯えがひどくなっている気がします。もしかしたら気になって見に行ってしまう人間が良くなかったのかもしれません。
午前中は私の病院を予約していましたので、一時的にデールを置いて出て行きました。パニックを起こさないか心配でしたが私もオロオロしており、気持ちを切り替える意味でも1時間ほど出かけました。そして帰宅しましたが、やはり何も変わっていませんでした。
デールは30分に一度くらい奥から出てきて家の中の安全を確認しているようで、少し動いてはシャーウーと何かに威嚇してはまた奥に…これの繰り返しでした。もしかしたらニオイなどあったのでしょうか?
そして12時が過ぎ午前の診察が終わった獣医から電話がきて、今までの状況の話をして対応策を聞きました。寝室がデールにとって安心出来るようならそこで刺激を与えずケージを置き、トイレ水エサを入れ、そこを安心出来る場所にしましょう。と話しました。またジルケーン というサプリメントで少し落ち着く話しを聞き夕方子供が帰ってきたら取りに行くと伝えました。
この手の性格が変わったような状況などは初動が大切なのではないかと思いセカンドピニオンではないですが、問題行動専門医の無料相談がメールで出来ることを知り、メールしました。
デールはケージに入ることはありませんでした。今までも入れていた事がないですから、目が見えない状況で入ることはないと思っていましたが…
そして夕方子供とサプリをもらいに病院へ行き、夜妻が帰宅後デールが安心出来るよう行動することにしました。
黒猫デール豹変2。
逃げ回り、2階寝室奥に隠れた目の見えない猫デール。
私のベットの横奥に隠れていた為、私がベットで寝ると怖いかなと思い私は1階リビングで寝ることにしました。
その日妻は寝室の自分のベットで寝て、デールとの距離は3メートルくらいでしょうか?夜中にはいつも通り妻のベットに行って寝たみたいで一安心しました。そして朝になりご飯を要求するデールと妻がリビングまで降りてきたときはもう大丈夫と思いました。
思った次の瞬間…また何かに怯え走り回りシャーウーと威嚇しました。その顔つきは今までのデールではなく怯えに怯え過呼吸のようにシャーシャー鳴き、走り回っていました。そして数分後また寝室奥に隠れてしまいました。
この日は私はたまたま仕事が休みで、デールの様子を診てあげることができました。威嚇して近づくことが出来ず、声をかけてあげることしか出来ませんでした。無理にでも抱っこして大丈夫と安心させてあげたい気持ちもありました。
その顔つきは威嚇していますので、凶暴な野良猫ようになっていました。そして対処法を探す為にインターネットで調べ回り何かのタイミングで凶暴化してしまった記事など地震や雷で怯えて性格の変わった猫など…こうなると時間がかかったり元には戻らなかったりなど辛い記事が多いように感じました。
そして午前9時動物病院の開く時間になり直ぐに電話をし、空いている時間に相談に乗って欲しい旨を伝えました。
私の配慮の無さが招いた自体でしたので、私はもうデールに近づくことが出来ないのかもと思っていました…
黒猫デール豹変。
さっそく詳しく書いていこうと思います。
まず真っ黒になった仔猫ですが、弱っていたり怪我したりしてたら困るので、エサや水をあげて様子をみることに…普通に食べて、水も飲むので体力は大丈夫だと判断しました。お風呂でお湯を貯めて風呂桶で洗ってあげました。びっくりするくらい真っ黒なお湯になりました。何度か洗ってあげそこそこ綺麗になりました。あんまりお風呂に入れ体力と体温が下がるのが怖かったのでそれなりに…
この仔猫は隣の市から来た車の中にいたので、正直どこの仔猫なのかわかりません。それもあり親猫を探す、飼い主を探すと共に家族に迎えるつもりで保護しました。
最終的にはデールの異変で一緒にはムリそう…と判断し実家へ引き取られました。時間をかければうまくいった可能性は充分ありますが、あまりの豹変にムリだと思いました。
前回書いた通りデールはシッポがボッとなりチップがじゃれついた瞬間から変わりました。
ボッとなっていた時は大丈夫だよっと撫でてあげることも出来ていました。その後、怯えて逃げようとシャーと威嚇しながらウーっと鳴きながら走り回り…でもこの時は直ぐに収まると思っていました。
とりあえず仔猫の声が聞こえないよう。完全に身体が乾き落ち着いた仔猫をガレージへと移しました。この時もっとデールと仔猫のこと大事に考えうまく行動すれば違う結果になったかも知れません。
真っ黒になった仔猫の現在↓
目の見えない猫2。
これはその子の性格に大きく関わってくるので目が見えないとか見えるが直接関係するかどうかわかりませんが、見えない物への恐怖はすごいと思います。
新たに家族を迎える時の話しです。
実は数週間前ですが、職場に子猫の迷い猫が来ました…逃してあげようとしたところ工場内でパニックになりどんどん奥へ逃げてしまいました。
柱の奥…人間の手がギリギリ入る隙間へ逃げ隠れました。逃げ回り捕まえた時には、ダストなどで最初に見つけた時とは別の猫ほどに汚れていました。逃してあげるにしても、迷い猫として飼い主を探すにしてもこのままではあまりにかわいそう…何より舐めたりしたら身体に悪そう。一度綺麗にしてあげようと仕事終わりに自宅に連れて帰った時のことでした。
デールにとって自宅内は絶対のテリトリー。安全安心の場所になっていました。そこに子猫の鳴き声…シッポがボッと大きくなり、異変を感じていました。ドキドキしながらウロウロ…水を飲んでいるところ先住猫チップがいつも通りにじゃれたときでした。きっと何かに襲われたと勘違いし、家の中を逃げ回り私達にもウーシャーと威嚇。近付こうものなら逃げ回り…最終的には寝室奥に閉じこもりました。これまでに見たことない顔付きで、それは3日間続きました。
このような事は遅かれ早かれ何かのタイミングで起きたかもしれません。でも完全に私の配慮不足です。ものすごい恐怖だったでしょう…目が見えない状況でなんだかわからない恐怖…想像を絶します。このようなタイミングで性格も変わることもあるみたいです。そして戻らないことも…そのまま一緒に暮らせず、施設に預けた話もありました。その時私達がとった行動も記録に残そうと思います。
ではまた。
目の見えない猫。
一通りデールとの出会いは書けたかなと思います。本当はもっと細いことだったり、気持ちの部分も伝えられたらいいなぁとは思いますが、とりあえず私達に起きたことを残すことは出来たかな…
目の見えない猫と暮らしていると健常の猫との違いを感じることがありますので、それも残しておこうと思います。
まずあまり気にとめなかった危険が、目が見えないことにより命に関わるということです。人間が普通に暮す家の中にたくさんの紐だったりコード関係があります。これらは簡単に命を奪うと気付かされました。我が家のリビングはブラインドタイプのカーテンを使っていました。私達の注意不足でデールはブラインドの間を通り後ろ足に絡めてしまいました。それも私達が仕事で留守の間にです。パニックなったデールが逃げようとしたんだと思います。引っ張れば引っ張るほど紐は締まり足に絡みついていきます…それでも逃げようと爪をカーペットに立て引っ張ったんだと思います。玄関に着いたときに何かあったと違和感を感じ中に入ると今まで聞いたことない声で鳴いていました。
カーペットは爪が剥がれ血が付いて、糞尿も少し出てました…そして何より紐が絡んだ足はパンパンに腫れていました…
すぐに紐をカーテンごと切り 、足から外しそのまま病院に連れて行きました。次の日に足は元戻りになり3日もすると元通りになりました。
完全に私達人間のせいです。猛省しました。あのときまだそんなに時間が経っていなかったことと、デールがパニックになりながらも私達人間に触らせてくれてすぐに紐を外させてくれたのでなんとかなりましたけど…猫によっては触れないような状態もあり得ると思います。
健常な猫でも同じリスクはあります。もう一度家の中を見直してください。我が家は猫が出入りするところは朝家を出るとき全てクローゼットにコード類を片付け、ビニール袋を入れて使っているゴミ箱は机の上にあげます。リビングと廊下以外は全て戸を締め入れないようにしています。物も極力片付けます。当然カーテンも普通の物に変えました。
それでもやっぱり家に入る瞬間は怖いです。
同じ思いをすることがないようにと思います。せっかく一命を取り止めたデールをまた人間が苦しめたなんて…
黒猫デール保護最終回。
デールを道端で見つけて保護してから2週間…ついに退院の日が来ました。デールは人間の手を借りれば生きていけるまで回復しました。
まず目は見えていないようです。目の前で何かを動かしても全く目で追えません。目は保護して1年経ちますが全く何があるかわからない感じです。光の強さは感じているようです。
耳の方は聞こえています。最初はやっぱり身体が動かなかったのだと思います。今現在はおそらく耳とヒゲを頼りに生活している印象です。先日のことですが、じっと何かを感じ動かないデール…何だろうと思ったら体長3ミリほど羽虫を一生懸命音で感じていました。ご飯の袋で音を立てると寄ってきます。
骨折ですが、前足が折れておりました。少し変なくっつき方をしているようで、体勢が少し変です。肋骨も折れていたようで今も触ると少しだけポコっと外へ出ている感じがします。
入院中に力が入らず全く立ち上がったりできなかった訳ですが、今現在も立っていると横からの力に弱くフラフラします。
でも、家の中を走り回り、階段を駆け上がり、音のする物で遊んだりと信じられないほど回復したと思います。
目が見えないので、うまくご飯が食べられません。少し鼻弱いようで、臭いだけでは小さなおやつを見つけることが出来ないようで手あげています。指ごと噛まれてしまうのでコツが必要です。
心配事ばかりでした。でも今では信じられない程の回復をみせ、初めてデールに会った人は目が見えていないなんて信じてもらえないほど普通の生活をしています。そして何より本当にかわいい!少しでも一緒にいたい!私達がデールがいなきゃダメになってしまったようです。
病院への支払いですが、先生のご厚意もありましたので、出来る限りのお支払いをしました。感謝の気持ちでいっぱいです!本当にありがとうございました。
事故にあった動物、ケガしたり病気の動物を助けるというのは、想像以上に大変です、最初はやっぱりお金の面が想像以上です。助けてあげたくても助けられないこともあるでしょう…助けようと思ったばかりに悲しい思いをすることも事実あるはずです。でも助けてあげようと思ったら出来る限りでいいから出来ることをやってあげてください。いろいろな病院にも電話なり正直に話し納得出来る病院や先生を探してみてください。時間は早いほどいいんじゃないかと感じました。私達は初動こそ遅れデールを苦しませましたが、結果的にはデールの生命力に助けられてうまくいったと思います。
全てうまく行くとは思えませんが、希望になるよう事故で動けなくなった猫を助けた記録を残します。